●ヒゲボソゾウムシの仲間だそうです!
去年、エゴヒゲナガゾウムシを撮ったエゴノキを覗きに行って、代わりに見つけたのが緑色が光ってキレイなリンゴヒゲナガゾウムシでした。
体の表面が、チョッと金色に光って見えるので微妙な色合いですが、結果的にこう言うのって写真には撮りにくいです(^^;。
メタリックな表面に細かな毛が生えているようで、ピントも合わせにくいし、実際ピントが合っているかも良く分かりませんね(^^;。
リンゴヒゲナガゾウムシに似たのが他にもいるようですが、一番無難そうなところでリンゴヒゲナガゾウムシとしておくことにしました。
虫がたくさん出てきていますが、撮りたいのがいるようないないような、撮り方が良くないような、何とも言えない状況です(^^;。
。
。
5月16日追記
フッカーSさんから詳しいコメントを頂いて「リンゴヒゲナガゾウムシではないことと、ヒゲボソゾウムシの仲間(Phyllobius属)はヒゲナガゾウムシ科じゃなくて「ゾウムシ科/クチブトゾウムシ亜科」です」とのコメントを頂きましたので、タイトルと記事の追加訂正することにしました。
フッカーSさん、詳細なコメントをありがとうございます。
カントウヒゲボソゾウムシ? (コウチュウ目/ゾウムシ科/クチブトゾウムシ亜科)
α700 Macro 100mm/F2.8 + 2.0x TELEPLUS MC7 DGX
SS0.8 F16 ISO200 (撮影:2012.05.04, 港南区芹が谷)
α700 Macro 100mm/F2.8 + 2.0x TELEPLUS MC7 DGX
SS2.0 F16 ISO200 (撮影:2012.05.04, 港南区芹が谷)
α700 Macro 100mm/F2.8 + 2.0x TELEPLUS MC7 DGX
SS1.3 F16 ISO200 (撮影:2012.05.04, 港南区芹が谷)
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コメント
ヒゲボソゾウムシの仲間(Phyllobius属)は似たのが多くて紛らわしいですが、東京都本土部昆虫目録に記録のあるPhyllobiusを抜粋して日本産ゾウムシデータベースの標本画像でそれぞれを比較すると、上画像に該当しそうなのはリンゴヒゲボソゾウムシ Phyllobius. prolongatus、カントウヒゲボソゾウムシ P. kantoensisのどちらかということになりそうです。
で、どっちかと言われると、個人的にはカントウヒゲボソゾウムシっぽいなぁという印象でした。ほとんど違いっぽい違いは無いのですが、腿節がカントウの方が細いようです。
全国的にはリンゴヒゲボソゾウムシの方が多くて「普通種」というイメージがありますが、東京では
カントウヒゲボソゾウムシ Phyllobius(Otophyllobius) kantoensis 皇・- ・赤・-・板・-・-・芳・他
リンゴヒゲボソゾウムシ Phyllobius(Otophyllobius) prolongatus 皇・皇F・-・-・-・-・青・-・-
という記録になってて、カントウの方がやや記録が多いです。神奈川でもこれに該当するかどうかは分かりませんが、八王子市昆虫目録ではカントウヒゲボソゾウムシの記録しか無く、「横浜国立大学構内の昆虫目録」でもアオヒゲナガゾウムシ(リンゴヒゲボソゾウムシの異名)がカントウヒゲボソゾウムシに訂正されていましたので、そっち方面はカントウが最普通種の可能性があります。
かの養老先生が両種の関東圏での分布についてちょっと触れてる記事がありますが、そこには「伊豆近辺の山々、箱根、丹沢、愛鷹山にはカントウがいて、リンゴはいない」と書かれてありました。
この辺は、周辺地域・隣県との分布の違いを調べてみると面白いかもしれませんね。
投稿: フッカーS | 2012年5月11日 (金) 18時09分
あ。
あと、ヒゲボソゾウムシの仲間(Phyllobius属)は
ヒゲナガゾウムシ科じゃなくて「ゾウムシ科/クチブトゾウムシ亜科」です(笑)。
投稿: フッカーS | 2012年5月11日 (金) 18時20分
こんばんわー。「丹沢大山 甲虫目録 2007」と検索すると、神奈川県山地の甲虫(カミキリ以外)目録があり、ゾウムシ目も載っています。いちおう、両種とも載ってましたが、カントウがやや優勢かなぁ。「リンゴ・・・・はいない」、という養老発言はいつごろなのでしょうね。それによって、目録の信頼度が変わっちゃいますが。
クチブト・・・・ヒゲボソですかー、矛盾はないのですが紛らわしいですねー。
投稿: ezo-aphid | 2012年5月11日 (金) 19時00分
養老先生の記事は2007年6月6日付けでした。
ちなみに、「丹沢大山 甲虫目録 2007」も見てみましたが、リンゴの記録の最新が2004で、カントウが記載されて以後は2004(この年は両種の報告あり)、2005(カントウのみ)、2006(カントウのみ)ってところに注目しました。ひょっとすると、かつては両種が存在していて、近年になってリンゴの方が消えたのかもしれませんね。
投稿: フッカーS | 2012年5月11日 (金) 20時42分
フッカーSさん、ezo-aphidさん、こんにちは、
長~い解説ありがとうございます。
そもそも、ヒゲナガゾウムシの仲間では無く、科の方で分けるとゾウムシ科なんですか、紛らわしいですね。
タイトルを、何と訂正しようか、後でユックリ考えてみることにします、
ヤッパリ、似たのがいる種は問題が多いな(^^;。
投稿: そら | 2012年5月12日 (土) 12時53分