●クチキクダアザミウマ?
水気を吸ってぶよぶよになっていた、太めの枝の皮を剥いだら中から出て来ました。
直ぐにアザミウマだと分かったので、速攻で撮影の準備をしましたが、相手も右往左往して動き回っていたので、ストロボを使用して撮りました。
黒い方の体長が約3.0mmで、翅が生えているのといないのがいました。
種類を確認するのに参考にしたのはここで、クチキクダアザミウマに似ているように思いますが、クダアザミウマ科で間違いなさそうです。
実際に折れた枝が水分を吸ってふわふわになった樹皮の内側にいましたから!
下の2枚は、何とか動くのを止めてくれないかと、剥いだ皮を傾けたりしていたのですが、その内に1匹が動きを止めてくれました。
心臓麻痺でも起こして突然死でもしたかと思いましたが、撮った写真を見ていたら微妙に脚が動いた形跡があったので、ご臨終ではなかったみたいです(^^;。
3月2日追記
ezo-aphidさんからコメントを頂き、タイトルを「クダアザミウマ科の仲間」から変更しました。
クチキクダアザミウマ? (アザミウマ目/クダアザミウマ科)
α700 Macro 100mm/F2.8 + 2.0x TELEPLUS MC7 DGX + ストロボ
SS1/160 F16 ISO200 (撮影:2011.02.20, 港南区芹が谷)
α700 24mm/F2.8 リバース + 接写リング36mm
SS13.0 F-- ISO200 (撮影:2011.02.20, 港南区芹が谷)
α700 24mm/F2.8 リバース + 接写リング36mm
SS8.0 F-- ISO200 (撮影:2011.02.20, 港南区芹が谷)
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コメント
こんばんわー。
大図鑑のクチキクダアザミウマの説明文とよく合うので、Hoplothrips flavipes Bagnallにしようかと・・・。ところが岡島教授が書かれた「皇居で採集されたアザミウマ類(2000)」を見ると、当時未記載の4種の中に似たやつがいて、この属は計6種類とのこと。同定困難なので「クチキクダアザミウマ?」という表題が妥当でしょうね。大図鑑は同定違いだったようで、H. japonicus Okajimaと命名されました。
投稿: ezo-aphid | 2011年3月 2日 (水) 18時17分
こんばんは。
同種かどうかわかりませんが、よく似た成・幼虫の集団を枯れ木の樹皮下や、木の幹に生えたキノコ類の上で見たことがあります。
幼虫の毒々しい色はどんな意味があるんでしょうか。実際に有毒であるというような話も聞きませんが。
投稿: おちゃたてむし | 2011年3月 2日 (水) 20時54分
ezo-aphidさん、こんばんは!
了解しました、後ほどタイトルの変更をすることにします。
投稿: そら | 2011年3月 2日 (水) 21時28分
おちゃたてむしさん、こんばんは!
今まで、朽ち木の中を覗くことは殆どしてなかったので、アザミウマがこんな場所にいるとは知りませんでした!
ヨコヅナサシガメの羽化直後もそうですが、成虫の黒色と赤色とは色素に何かの関係があるのではないでしょうか?
投稿: そら | 2011年3月 2日 (水) 21時32分
菌食性のアザミウマは卵塊を産んで、その防衛者の栄誉を戦って得た雄は、雌との交尾機会が増えるのだそうです。一般的な武器は「ふ節内側の小突起」で、これで抱きしめるようにするらしい(もちろん見たことはありません)。10分以上の戦いで死ぬこともあるそうです(クワガタの挟みこみと似てますね)。腕力があるものは、体も大きく前腿節が太くなってるとのこと。そういう眼で3頭を見くらべると、右下の無翅型の前腿節は有翅型より太く見えませんか? これが雄で小突起があるなら、この話はホントらしくなってくるのですが・・・・。
ゴールを作るアザミウマでは雌が武器を持っていて、中には短翅型で産卵数が少ない「兵隊雌」を出す種類もいるそうです。
投稿: ezo-aphid | 2011年3月 2日 (水) 22時59分
ezo-aphidさん、おはようございます。
確かに、右下の前腿節は太いですね。
こんな小さなムシの世界でも、色々なバトルが繰り広げられているのかと思うと驚きです。 あと5倍くらい大きかったら観察もし易いでしょうが、この大きさだとお手上げですね。
実は、私がアザミウマという虫を知ったのは、比較的最近(去年の初め)なのです(^^;。
投稿: そら | 2011年3月 4日 (金) 08時55分